臨床工学科のご紹介
臨床工学科には現在7名の臨床工学技士(Clinical Engineer:CE)が在籍しています。
臨床工学技士とは医師の指示のもと医療機器の操作・保守管理を主業務とした専門職で、 チーム医療の一員として院内の様々な場所で業務を行っています。
内視鏡検査業務/Endoscopic room
様々な症例の内視鏡検査介助をメインに洗浄室業務・機器管理業務・カプセル内視鏡業務、機器のトラブル対応など多岐に渡る業務を行っています。
手術室業務/Operating room
当院の手術室の特徴として、単科で北海道有数の腹腔鏡手術件数があります。
それに伴い腹腔鏡手術におけるセッティングや洗浄、点検、滅菌などを一連の業務としてサポートしています。また、清潔野での医師のサポートを行う事もあります。その他、機器の保守点検、勉強会などを医療安全の取り組みとして積極的に行っています。
最近では手術支援ロボットHINOTORIを導入した為、活躍の場が広がってきています。
中央材料室業務/Central material room
中央材料室では使用後の腹腔鏡の点検・梱包の他、内視鏡の処置具など点検を兼ね滅菌作業を行っています。
安全性の担保のため、滅菌技師の資格保持者も在籍しています。
機器・処置具の点検、梱包
HCU業務/High care unit
HCUでは、人工呼吸器・人工透析器の保守管理または操作を行い、患者さんの治療に携わっています。
- 所有機器
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- 人工呼吸器(SERVO-air) 1台
- 人工呼吸器(レジェンドエア) 1台
- 多用途血液処理用装置(TR55X-Ⅱ)
血液浄化/apheresis業務
術後のPMX(エンドトキシン吸着療法)やCHDF(持続的血液濾過透析)など、緊急で行う血液浄化に速やかに対応しています。また、当院では潰瘍性大腸炎・クローン病の患者さんに対し、積極的に顆粒球吸着療法(GMA)に取り組み投薬と並行し治療を行っています。→52症例510回(2017年4月~2024年5月)
当科では、難治性腹水症に対する腹水濾過濃縮再静注法を行っています。今では症例数も増加し、業務の中核を担っています。→119症例438回(2017年4月~2024年5月)
臨床工学室業務/Clinical engineering room
院内の様々なトラブルに対応するためアクセスの良い南館2階の手術室・HCUの前に位置しています。
輸液ポンプなどの院内全体で使用する機器の保守管理を始め、修理やトラブル時の業者対応など幅広い業務に対応しています。
- 所有機器一覧(一部抜粋)
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- 輸液ポンプ(TE-161S/FP-N11など) 合計40台
- シリンジポンプ(TE-351など) 合計29台
- 低圧持続吸引器(MS-008など) 合計5台
- フットポンプ(SCD700など) 合計5台
また、勉強会・学会へ意欲的に参加し最新の医療機器などに 関する情報収集や知識の向上に努めています。
- 学会認定等
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- 消化器内視鏡技師
- 透析技術認定士
- 小腸カプセル内視鏡読影支援技師
- 大腸カプセル内視鏡読影支援技師
- 第2種滅菌技師
- 第2種ME技術実力検定
- 所属学会
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- 日本消化器内視鏡技師会
- 北海道消化器内視鏡技師学会
- 日本カプセル内視鏡学会
- 北海道臨床工学技士会
- 日本医療機器学会
- 日本血液浄化技術学会