緩和ケア内科のご紹介
緩和ケアは命を脅かす病気に対して、積極的に対応することで苦しみを和らげ、身体的・精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛や苦悩を和らげることで、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ=QOL)を上げることを目標とするものです。近年はがん診断と同時に緩和ケアが提供されることが求められるようになり、緩和ケアの対象とする範囲が広くなりつつあります。
当院においては緩和ケア病棟においては専門スタッフによる専門的な緩和ケアを提供し、一般病棟においては治療の時期から適切な緩和ケアを提供し、外来においても緩和ケアを提供できる体制を準備しております。
緩和ケア病棟
緩和ケア病棟にはがん治療が難しくなった患者さんや、今後がん治療を希望されない患者さんが入院可能ですが、ご本人やご家族の希望があれば訪問診療を行う診療所や訪問看護ステーションと連携し、自宅で過ごされることも積極的に支援いたします。
もちろんその後のご希望による再入院も可能ですので、ご希望の時期にご希望の場所で過ごしていただきたいと考えております。
緩和ケア病棟は高額な医療費が必要であると誤解されていることがありますが、個室料が必要な病室以外はすべて保険診療で利用可能で、高額療養費制度などを利用し経済状態に応じた対応が可能です。
有料個室について
緩和ケア病棟では、全ての病室で個室を提供しておりますが、より高いQOLの中で快適に過ごしていただけるように、有料個室もご用意しております。
有料個室の病室概要及び料金は下記の通りです。有料個室をご希望する方はご相談ください。
- 有料個室のご利用について
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病室 設備 料金(1日あたり) 378 シャワーユニット・トイレ 5,000円+税 380 畳小上がり・トイレ 5,000円+税 387 トイレ 3,000円+税 386 トイレ 2,000円+税 381 トイレ 2,000円+税 371~377
382~385トイレなし 無料 - ※病室は全室個室となっております。
- ※洗面台は全ての病室に設置されています。
一般病棟
一般病棟では希望される患者さんに緩和ケアを提供しております。痛みや不安・心配への対応、今後の相談や治療への考え方の相談などを行っております。ぜひ心身ともに苦痛が少ない状態でがん治療に専念していただきたいと思います。
緩和ケア外来
緩和ケア外来では当院の外来に通院中のがん患者さんと、他院にてがん治療を行っており同時に緩和ケアが必要な患者さんを中心に診療しております。
痛みや不安・心配への対応、今後の相談や治療への考え方の相談などをお一人30分間の時間(初めて緩和ケア外来を受診される方は60分間の時間)で、完全予約制にて行っております。検査や薬剤の処方なども通常の診療と同様に行っております。
医師紹介
田巻 知宏
Tomohiro Tamaki- 経歴
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- 札幌医科大学附属病院第1内科
- 市立室蘭総合病院第1内科
- 順天堂大学医学部消化器内科画像診断研究室
- 天使病院第2内科
- 東札幌病院緩和ケア科
- 救世軍ブース記念病院緩和ケア科
- 札幌南青洲病院緩和ケア科
- 北海道大学病院腫瘍センター緩和ケアチーム
- 学会認定資格
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- 日本緩和医療学会暫定指導医
- 資格
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- 緩和ケアの基本教育に関する指導者研修会修了
- がん医療に携わる医師に対するコミュニケーション技術研修会修了
- がんのリハビリテーション研修ワークショップ修了
- 日本緩和医療学会評議員